皆さん、ご機嫌いかがでしょうか?
おのぼです。
2019年9月8日に、「はじめてのアクアテラリウム」というタイトルで、Youtubeに動画をアップしました。
その動画自体、いつもの動画と全く違う雰囲気で作ったせいか、単純にアクアテラリウムの出来の問題か、率直に言って不評でしたが(苦笑)、とにかく、試行錯誤しながら作りました。
今回はそのアクアテラリウムについてお話ししていこうと思います。
1.アクアテラリウムとは?
まず「テラリウム」の意味ですが、ご存知の方多いと思いますが、簡単に説明しておくと、水槽などの容器で陸上の生物(動物・植物)を飼育・栽培することを指します。
通常、水草水槽は、水槽を水で一杯にして、水草や魚などを飼いますが、「テラリウム」は、基本的に水は霧吹きなどで湿らせる程度で、植物を配した陸上を模したものになります。
また、水槽だけでなく、動物園などで生き物が生活できる環境を模して展示しているものもテラリウムと言えます。
では、「アクアテラリウム」はどうかというと、様々な形があるとは思いますが、基本的に、テラリウムのような陸地と、水場が混在したものと言えます。
また、水場の水を組み上げて、陸地に流す手法も多く取られます。
そうすることによって、陸地の植物に水を供給し、水の濾過も同時に行うことが出来ます。
水の流し方は様々ですが、水槽の底面に溜めた水をポンプなどで汲み上げて、陸地に川を作って流したり、陸地全体に少量の水を分散して流したり、ダイナミックなやり方としては、滝を作ったりするものもありますね。
2.はじめてのアクアテラリウム
今回作製した初めてのアクアテラリウムですが、作製イメージの概要は以下の通りです。
・水槽は30cmキューブ水槽(以前のコリパン水槽で使っていたもの)
・底面フィルターを採用&分水器とエアチューブで陸地に水を供給
・陸地のベースは流木を組み合わせて作成
・陸地のイメージは、陸というより、木の幹が空に向かって伸びていく感じ
大体、こういったイメージの概要となります。
3.作製手順
今回のアクアテラリウム作製手順は、大体以下の通りです。
1.低面フィルター&分水器を設置
2.低床(黒い砂利)の敷設
3.水温ヒーターの設置
4.陸地(流木)をレイアウト
メインの流木の高さを出すため、ベースに石を敷く
5.分水器にエアチューブ(黒)を接続し、流木の複数個所に水が流れるよう配置
6.水槽に水を満たし(高さ10cm程)、底面フィルターと流水チェック
7.流木にコケ類を配置(木の上に置くだけ)
8.再度流水チェックをし、エアチューブの配置を微調整
9.ミスト発生器を設置
10.完成
ザックリですが、こんな感じです。
4.失敗談
今回、最も失敗したなぁ・・・と思ったのは、モデリングソイルを使った事です。
モデリングソイルとは、乾燥した土で、水を混ぜていくと粘土のようになります。
これを使って、前項の手順4(流木レイアウト)後に、組み合わせた流木の隙間などを埋めて行こうとしたのですが、これが大失敗でした。
水を流し始めると、モデリングソイルが溶けだして流れ出し、水面に溜まってしまいました。
また、モデリングソイルを流木間に埋めるときも、下にこぼれたりもしていて、最悪の結果に・・・
結局、組み合わせた流木などを一旦全て外して、水槽と砂利を洗いなおしました。。
モデリングソイルは、水を使わない「テラリウム」での使用に留めたほうが良いかもしれませんね。
他に失敗と感じたのは、底面フィルターに分水器とエアチューブを付けて水を流木にかける構成で、流木の一番高い場所(恐らく底面から40cm弱あり)への水の汲み上げ量が少なく、チョロチョロ程度にしか水が流れません。
底面フィルターのパワーの問題か、分水し過ぎた為だと思いますが、その部分は若干残念でした。
まあ、チョロチョロ程度で何とか水は汲み上がるので、そのまま採用しています。
5.完成後のメンテ
初めてのアクアテラリウムが完成してから2週間程経ちます。
日々のメンテとしては、
毎朝、水が行き渡らず乾燥しているコケに霧吹きで水かけしています。
あと、流木の乾燥している部分(汲み上げた水が行き渡らない部分)に、白いカビがはえました。(一か所)
一旦、除菌ウェットティッシュで拭き取っていますが、継続して発生するようであれば、何か対策が必要かもしれません。
また、今のところ水中に生き物は入れていません。
そのため、水替えはまだしていませんが(足し水程度)、そろそろ水替えしようかなと思います。
テラリウムやアクアテラリウムは、陸上部分に、どうしても虫が発生するようですが、今のところ見当たらないようです。
今後、虫が発生するようであれば、発生する虫の種類によっては、対策が必要になってくるかもしれませんね。
6.まとめ
アクアテラリウムの水槽を立ててみて思ったのは、
・最初のイメージが重要
・イメージに合った素材(流木や石)の準備
・組み合わせた素材の隙間をコケ等で上手く隠す
このあたりが大切かなと思います。
あと、水をどう陸上に流すか? このあたりの構想も事前にイメージしておくことが必要だと感じます。
ただ、これらは水草水槽と大差ないため、水草水槽セットアップになれている方であれば、問題ないんじゃないかと思います。
流木や石でどう陸地を作っていくかが、最初戸惑うと思いますが、これは他の方の動画をみてイメージしておくのが良いんじゃないかと思います。
コケ類の配置は、木の上に置くだけだったので、水草を水槽に植えることに比べれば随分楽だったように思います。
やり直しが何度もできますしね。
それでは、今回はここまでとなります。
また、お会いしましょう!